
古銭の神秘
古いものやヴィンテージといったものに対して、興味を惹かれずにはいられません。
もちろん、新しいものも素晴らしいのですが、古いものには、それ自体に時代を駆け抜けてきた!という付加価値が備わっているような気がするのです。なかでも古銭には付加価値として、何かしらのパワーが備わっているような、何とも言えない神々しさを感じます。
そんな古銭に初めて出会ったのは、小学生の頃のことです。夏休みに祖父の家へ泊りに行ったときに初めて目にしました。
いわゆる小判のようなタイプのもので、映画やアニメで見るような金ピカのものではありませんでした。が、性格的にちょっと変わっているのか(笑)このくすんだ色合いに、何とも言えない魅力を感じてしまったのを、今でも覚えています。
多分この古銭との出会いが、私自身のパーソナリティ形成に大きく影響していることでしょう。
以来、冒頭で述べたように、古いものやヴィンテージといったものに対して、興味を持つようになったのです。
さて、その小判ですが、実は今でも所持しています。
というのも、あまりに興味を示す私に祖父がプレゼントしてくれたからです。紛れもない宝物を手に入れた瞬間で、私にとってはお守り代わりのような存在です。
大切に保管しており、時折眺めては癒されているような状況です。
ある時には、この小判をアクセサリーのように加工し、肌身離さず身に着けていようかなとも考えましたが、それはそれで罰当たりというか、古銭とはいえ立派なお金をそんな風に扱ってはいけないと感じ、却下しました。長い期間所持していますが、一体どの時代のものなのか、どれほどの価値があるものなのか、といったことは全く調べていません。
知らないことでより、神秘感が増すような気がするのです。
こちらとしては、何々時代の権力者の隠し財産で・・などと勝手な空想を繰り広げることができますし、世界に1つだけしか現存していないと、自己満足に浸ることもできているので、今後も詳細について調べることはないでしょう。